知ってましたか? 腸内環境と免疫の関係

11月半ばに差しかかり、季節はすっかり冬。この時期はほかの季節と比べて空気が乾燥し、風邪菌やウイルスにとって過ごしやすい環境になります。そのため風邪やインフルエンザなどが流行するのです。そこで風邪菌やウイルスに負けない健康な身体づくりのために“腸内環境”を整えることをおすすめします。

腸内環境と健康な身体づくりの関係とは?

皆さんは、腸が“第二の脳”と呼ばれるほど、身体の中でも重要な箇所であることをご存知ですか?地球上に生物が誕生した約40億年前、その当時生命体に消化器官はありましたが、脳はなかったといわれています。それほど生命にとって消化器官である腸は身体に大きな影響を与える箇所ということなのです。
人の腸内には、さまざまな細菌が約1,000種1,000兆個以上生息しているといわれています。その中でも大腸内に生息している細菌のバランスを“腸内環境”といいます。

健康な細菌バランスとは?

腸内に生息している細菌は大きく分けて3種類になります。

  1. 善玉菌
  2. 身体によい働きをしてくれる細菌です。その代表的なのが“乳酸菌”。悪玉菌の侵入や増殖を防いだり、腸の運動を促し、おなかの調子を整えてくれます。

  3. 悪玉菌
  4. 身体に悪い働きをする細菌です。代表的なのが“病原性大腸菌”や“黄色ブドウ球菌”。腸内で有害物質をつくり出し、悪玉菌が増殖すると便秘や下痢の原因になります。

  5. 日和見菌(ひよりみきん)
  6. 善玉菌、悪玉菌のどちらでもありませんが、腸内の優勢な菌のほうに同調して作用します。食生活や、ストレスにより腸内環境が悪化すると、名前の通り日和って悪影響を及ぼすことも。

参照元:『腸内フローラ』って、何?

腸内細菌の理想的なバランスは「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」といわれています。このバランスを保つことで健康的な腸内環境になり、腸内にいる免疫細胞の働きが向上し、風邪菌やウイルスにも負けない身体づくりができるのです。
ですが、腸内環境は食生活やストレス、生活習慣、年齢といった様々な要因により絶えず日々変化します。

女性医療クリニック・LUNAグループLUNAメディカルビューティセンターの中村仁美医師は下記のように述べており、東洋医学の観点からも腸内環境は身体に大きな影響を与えるそうです。
「全体とそのバランスを診て根本にアプローチしていく東洋医学からみても、腸内環境の悪化は全身に必要なエネルギー(気)を補うことができなくなるため、全身の不調を起こすと考えられています。全身にエネルギー(気)が満たされていない状態では、代謝も悪くなり、ニキビ・アトピー性皮膚炎の悪化などの肌のトラブルや肥満にもつながりますよ。」

腸内環境を整えるには?


いつも免疫力が高く、健康でいるためには、腸内環境を整えることが大事とお伝えしてきました。常に腸内環境を正常にしておく、つまり善玉菌が優勢な状態に整えることが大切なのです。
そこで一番重要なのが、善玉菌の代表である”乳酸菌”。


乳酸菌は、腸内で乳酸や酢酸をつくり、悪玉菌の定着・増殖を防ぐので、おなかの不調を改善します。そして、乳酸や酢酸は腸の運動を整え、軟便や便秘などを改善する、整腸作用があるので快適な腸内環境を保つことができます。
そして、数ある腸内細菌のなかで”有胞子性乳酸菌”が、いま注目されています。


有胞子性乳酸菌は、胞子と呼ばれる殻を作って酸や熱、乾燥から身を守るため、生き抜く力が強い菌です。なので、生きて腸まで届き、腸内の環境改善にとても役立つのです。
また、毎日の食生活の中で腸をきれいにする食物繊維や善玉菌を増やす発酵食品を積極的に取り入れていくこともおすすめします。

なかでも、”大麦若葉”は食物繊維やミネラルをはじめ、ビタミンCはほうれん草の30倍、カルシウムは10倍と栄養に富んだ野菜です。食物繊維によって腸内環境を整えて効率的に栄養を取り入れるのにぴったりの食品です。
日々アクティブに動くからこそ、乳酸菌や食物繊維を食事やサプリメントで賢く摂取し、腸内環境を整えて冬にも負けない健康な身体づくりをしていきましょう。

【監修】

女性医療クリニック・LUNAグループLUNAメディカルビューティセンター
中村 仁美 医師
‘09年3月北里大学医学部卒業後、慶應大学医学部付属病院 初期臨床研修、聖路加国際病院皮膚科 後期臨床研修を経て、’15年4月に都内美容クリニックに勤務。’16年7月より現在にかけて女性医療クリニックLUNAグループ勤務。皮膚科専門医の観点から、美容治療・スキンケア方法や体内ケアについて提案している。

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